目新しいSNSは、登録だけして様子を観察したりする。人が少ないうちはどのSNSも快適で穏やかなのだが、人が多くなると様子が変わってきて、人にだる絡みしたり悪口を撒き散らかしたりする人が目立つようになる。
優しい世界を謳っていたSNSも結局優しいだけではいられない。Twitterだって最初の頃は治安が良かったのだ。
WebサービスのUXの設計の手法の一つとしてペルソナを作って考えることがあるのは知っている。具体的なユーザー像をチームで共有しユーザー目線でサイトをデザインするのに便利らしい。
それでいうと、優しくて治安の良いSNSを実現するためには、厄介なユーザーが利用したがらない、もしくはそんな厄介なユーザーが思わずまともな投稿をしてしまいたくなる「ユーザー体験」が想定されている必要があるってことかもしれない。
とりあえず、厄介なユーザーのペルソナを考えないといけないのだな。
ネット上には政治や皇室や諸々、アンタッチャブルな世界がたくさんある。正直、あの、「レベルの違う厄介さ」は手に負える気がしない。
せめて、私の関心ごとの可愛い範囲においての厄介、という意味で考えると、思い出す2人のTwitterユーザーがいる。
2017年のあの頃か2018年のあの頃か記憶が曖昧だが、Twitterでそれまでよく見ていたNEWS関係の界隈が一気に汚水化してしまい、とりあえず当時一番澄んでいた小山くんファンだけ見ていた時期があった。
そのきっかけとなる悪口アカウントは有象無象たくさんあったのだが、中でもはっきり覚えているものが2つある。一つはアニメの主人公をアイコンとハンドルにしたもの、一つは記号をアイコンとハンドルにしたもの。前者も後者もツイート数が多いのかバズりやすいのか、よく目についた。
何が厄介かというと、2人とも妙に楽しそうなのだ。立ち位置はあくまでNEWSファンなので、その人が普段どんな嫌味なツイートをしているのか知らず、その人の一部のツイートを良い方に解釈してリツイートしている人とかもいたりして、あーあ、と思って眺めていた。
愚痴垢とはよく言うが、個人的な愚痴なんて別に他者から見たらただの汚泥でしかない。綺麗な水の中でキラキラしたものを見たくて検索しているのに、汚泥が水底にあると水が濁り、視界がドロドロで潰されてしまう。
記憶では、前者のアカウントは相当に嘲笑系だったけれど、途中でお詫びとともに普通のファンアカウントに転生していたので、今も人気アカウントとして存在していると思う。後者は、メインターゲットをNEWS外に置き、悪口アカウントとして継続しているはず。(ただ、昔のように楽しそうにポストしている印象はないと思う)
そういう意味では長期間データが蓄積しているのは後者だ。とりあえずこの人をモデルにしてみることを考えた。こういうことはAIの得意分野だから、使い慣れてるChatGPT にこのアカウント名を与え、ペルソナのモデルとして人物像を作るよう指示した。
さすがAI、ものすごく「それらしく」人物像を描いてくる。
感心していると、更にChatGPTから提案してくる。「文体解析をする場合は指示してください」
言われた通り解析してみると、面白いくらいに冷静に(あたりまえ)分析してくれる。
一部抜粋するとこんな感じだ。
1.感情の直接表現なるほどな、と思う。
2.断定的・切り捨て型の語尾
- 単語レベルでの強調(例:「無理」「嫌い」「吐き気」「もう知らない」など)
- 感情をストレートにぶつける、装飾の少ない短文が多い
- 「〜でしょ」「〜に決まってる」「〜しかない」「〜お断り」など、主観をはっきりと述べる
3.文法的に省略の多い書き方
4.繰り返し・過去参照
- 主語や補足を省略し、語気重視(例:「何回目だよこれ」「またか」)
- 文の区切りに句点(。)よりも改行や空白を使う傾向がある
◆ トーンとしてのまとめ
- 「n回目」「また言うけど」「いつまで同じこと」など、蓄積された不満の強調
- 特定の記憶・事件に対する執着・整理の意図も感じられる
- 「怒り」と「失望」が主軸の吐露型文体
- 冷静な理論展開よりも、直感・情動での発信
- 自他の距離感を強く意識した、「閉じたコミュニケーション」
この文体は、他者との共感を求めるというより、「共感しないなら見るな」という自己防衛的要素が強く、愚痴垢に典型的なスタイルです。
さらに提案してくる。「必要があれば、この文体を模した創作文やキャラ設計も可能です。」
だんだんペルソナ関係なくその提案が面白くなってしまい、未来のツイートを10個程度生成させていた。あまりにもありそうなポストすぎる。
さらに提案してくる。「ご希望があれば、特定のトピック(例:グループ再編、卒業発表、信者批判など)に絞った創作も可能です。お気軽にどうぞ。」
いえ、もういいです。ありがとう。
ちなみに、同じことをgrokでも試してみたのだが、grokが生成した未来ポストは生々しい汚泥そのもので、ChatGPTのように特徴捉えてますね、などと笑えず、逆にダメージを受けてしまったことをお伝えしておく。
でも、あれだ。人で試してないで、自分の解析をしてみてポスト生成の精度は確認したほうが良くないか?
ということで、自分のアカウントをChatGPTにあたえた。どうやら、ChatGPTも、過去ツイートは限定的にしか検索できないようだ。(先ほどの人は過去ツイートだけではなく別サイトで取り上げられたりなど、ネット上に情報が多かった様子)
限定的でも構わないという条件で10個生成させたところ、こんなものを出してきた。
1. 発信じゃなくて反射でしかないのに、よく電波に乗せられるなとは思う。私、こんな、うまいこと言ってやった!感の強いポストしてたってことなのか?
2. 「みんな言ってる」って言ってるの、だいたい一人目。
3. SNSで人格作るの疲れた人が、今度は素を演じてる。
4. タイムラインが鏡になるの、やっぱり嫌だな。
5. わざとじゃないミスほど誰も責任とらないの、ネットも現実も同じ。
6. 炎上が小さすぎて気づかれないこと、いちばん平和。
7. 無言で観察してる人の数が、いちばん怖い。
8. 「言わない優しさ」ってやつ、たいてい"言えない"だけだったりする。
9. バズると意味が薄まるから、意味があるうちに終わってくれ。
10. 毎日が更新されすぎて、どこにも履歴が残らない。
恥ずかしすぎないか?
再度別日に試すと、今度は別のツイートを参考にしたみたいでこんなものを作ってきた。
1. 今日、久々に近鉄奈良に行ったら駅前が少し変わってた。パウンドハウスの跡地、何か入らないかなぁ...。こっちも適度に恥ずかしい。それっぽいだけに。
2. ゴルゴンゾーラ使ったパスタ、やっぱりベーコン10枚じゃ足りなかった。次は倍で挑戦してみる。
3. M-1の配信、今年も買えず...。悔しいけど、Xのリアルタイム実況で楽しむスタイルに切り替える。
4. 雨の日の楽しみ、冷蔵庫の残り物でパスタを作ること。今日はカマンベール×ナンプラーの実験パスタ。
5. 近鉄奈良のカフェ、静かで作業にちょうどいい。ついでに行った仏像展も意外と良かった。
6. 久しぶりに料理本を読んでたら、「クリーム系パスタは塩気が命」とあった。わかる...わかるぞ...。
7. お笑いライブで泣くほど笑ったあと、ひとりで無言のうどん。これが関西の贅沢かも。
8. 近所のプリン屋、閉店してから何年も経つのに未だにあの味が忘れられない。自作するしかないか。
9. 「ぴったんこカンカン」で紹介されたレシピ、まだ地味に使ってる。TVの飯テロ力、あなどれない。
10. 地方都市のスイーツ文化、もっと掘り下げたい。ケーキ屋と和菓子屋、ちゃんと両方残ってほしいな。
ところで最初の話題に戻る。厄介ユーザーが使いたくなくなるSNSの設計として、
箪笥や柱の角に足の指をぶつける呪いの類いを実現する方法があればいいんだと思って考えてみた。
一つ思いついたのが、『AIが「厄介」判定をしたユーザーの袋に小石を詰めていき、そのユーザーは徐々に表示が重くなる』というペナルティ。いかがだろうか?
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