バーチャルKISS

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 MITメディアラボの"Lover's Cup" の記事を以前読んで少し気になっていたので、開発者のホームページを見てみた。これは、LEDとセンサーが仕込んである二つのカップが、相手の動きで自分のLEDを光らすというもののようだ。無線LANでインターネットを介して遠距離通信が可能。ざっと人のブログを検索してみたところ、「なにそれ?イラねー。ケータイで写真でも送った方が全然いいやん」とか「普通にチャットしてろ」とかいう反応が多いような気がした。
 ホームページのムービーを見てみると、予想よりはるかに大きくて重そうだ。でもその手の問題は重要では無い。問題は光ることが嬉しいかだけれども、ある特殊な状態にある恋人たちにとって心躍るようなできごとであるというのは否定しない。ただカップに意識を集中させて想像力だけで相手との乾杯を楽しむ、というのは、どうもリアリティを感じない。特に、 「When both of you are drinking at the same time, both of the Lover's Cups glow and celebrate this virtual kiss.」という部分を読んだ時は、NON STYLEの「イキリ」ネタで石田がやるように、「バーチャルキスって言ったー」と体中が痒くなるような感じはあった。
 どちらかというと、日常の中でさりげなく相手の存在を感じる、という程度のものだと思う。別に相手が全く知らない別の人と談笑しながらそのカップ使ってるとかは、どうでもいい。重要なのは、相手が「あえて」そのカップで自分に知られるとわかっていてカップを持ち上げて飲んでいる。そして自分も「あえて」そのカップを使う、って部分だろうと思う。
 そこには、「介護用に」「チャットをしながら」「子供の水筒に」というほかの応用例も載っていた。チャットをしながらのあたりの意義はよくわからないが、介護に関して言えば、単方向の通信ポットよりは双方向であるカップの方が独居老人にとって喜びはあるかもしれないと想像する。そして、水筒。子供は光るってだけで嬉しいだろうが、大人がせっせと光らせないと、逆に淋しがってあとでぶーぶーいわれそうだ。