最近Huluを解約したのだが、最後にと思い「ぼくたちん家」のスピンオフ、「もうひとりの作田策、の恋」2本を見た。この、空想世界という名の謎な内容、改めて見てもやっぱり謎。作田先生が心配になる。
ぼくたちん家、いいドラマだったな。全体的に丁寧で、脚本もキャストも良くて。難しいテーマなのに見ていてしんどくなることもなくて。見始めたのは手越くんきっかけだったけど、いい出会いだった。
あまりドラマを見ないのでコメントが的外れかもしれないが、私たち世代の憧れの文芸少女だった奥寺佐渡子さんが初めてテレビドラマの脚本を担当するというので興味本位で見た「お茶の間」、あの時感じた言葉の「センス」みたいなものをぼくたちん家にも感じたので、脚本の松本さんは大物になるに違いない。
印象的なセリフはたくさんあったのだけど、私の中で再生される頻度の高いのは、大家さんが言っていた「それも人によるわよね」だった。本筋からは逸れるのだろうけど。
ドラマの大家さんは私の同世代の人として描かれている。私自身は幸いマグカップのような体験はないが、女性であることが自分の最大の個性なのだなあ、と思いしらされる場面は何度かあった。
女性という属性ではあっても、本当に、あらゆることが「人による」。私は期待されているような女性ならではの感性は持ち合わせておらず、ニコニコもできないので、女性的役割をさりげなくやりなさい、みたいな空気からは、鈍感に徹して逃げていた。
でも今は、ドラマの中で大家さんがあの口調で、「人によるわよね」と言ってくれたりする。それだけで、いい時代になったなと思う。気が利かないと何十年と言われ続けた私が救われるようだ。
私も、明日、大家さんや井の頭アパートと同じ60歳になる。私、還暦の誕生日はT.N.Tの大阪ライブに行くのだけど、そういう人もいるよね。
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