ドリーム・ドリーム・ドリーム

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 会社を休んだ。午前中は夏休み最終日らしく、小学生に仕上がっていなかった「絵」を描かせていた。
 そして午後は奈良ドリームランドへ。やっぱり閉園日とあって、とても平日とは思えない賑わいだった。
 プールへ行こうとすると、「カバ山ゴリ男」が子どもらと写真撮影をしていたので、チャンス、とばかりに同行した小学生に一緒に写真を撮ってあげると持ちかけた。しかし、なぜか小学生に断固拒否されてしまった。惜しいよなあ。あんなキャラクタなかなかいないのに。
 カプリプールも休日並みに混んでいた。波の出るプールでは、混んでいるのにあまりにも短い間隔の波が来て体が上下するので、乗り物酔いのような気持ち悪さと、「逃げられない!」という恐怖感を味わえた。よくこれ、人が死ななかったな、と人間の強さに感心する。
 4時にもなるとすっかり寒くなり、プールからのりものへ移動。前来たときは一組二組乗ったら運転させてたけど、さすがに閉園日は行列ができている。小学生は楽しそうに回転系の乗り物に乗りまくっていた。「カバ山ゴリ男」船長の船に乗るのは拒絶された。せめてゴリ男の「かおはめ」くらい、と思ったのにそれも拒否された。惜しいなあ…。
 私は奈良の人間ではないので自分自身にドリームランドへ連れて行ってもらったという「幸せだったこども時代のおもひで」というものがない。一つ一つの色があせて、なんともいえない味のあるレトロさを出している乗り物群に、自分の思い出の映像を重ねあわすことができないのを残念に思った。開園当時子供だった人も、今は孫がいたりするんだろう。自分と、子供と、孫と、3代でこの遊園地の思い出を共有できている人もいるんだろうか。だとしたらここは特別な空間なんだろうな。そんなこと思っているうちカメラも電池が無くなり、映像を撮ることもできず、ぼんやりとキッズコースターにエンドレスに乗る小学生を見ていた。そのうち6時になって、閉園のアナウンスが流れた。キッズコースターは6時を過ぎても少し運転してくれていて、最終運転までしつこく乗り続けていた家族(子供)と他の様子を見ながらだらだらと園内を歩いた。お城で写真を撮ったり、みやげ物店を見たり、ベビーカステラを買ったり。久しぶりに食べたベビーカステラはとても美味しかった。
 出口の方へ行くとドリームランドのいろんなキャラクタがバラバラと歩いてきた。(門付近でやっていた閉園イベント終了後だったようだ。)記念にきぐるみと携帯で写真を撮らせてもらおうと思って様子を伺うと、係員のおねえさんが「○○!もう帰る時間だよ!」と一体一体に声をかけて連れて行ってしまった。確かに本人、「ごめんねおじょうちゃん、僕、もう帰る時間なんだ」と、喋れないものなあ。暑かっただろうに。出口付近にはメインキャラのドリちゃんが残ってたけど、それもすぐに「ドリちゃん!帰る時間だよ!」で撮影できず。
 みんなどこへ帰ったんだろう。やっぱ夢の国だろうか。ゴリ男も、今そこにいるのかな。