ほくてん、ゆーーーーうっ

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 今朝、Yahoo!ニュースを見て目を疑った。「二十山親方死去」のニュースだ。ここのところ本場所をほとんどテレビで見ていなかったし相撲ニュースも全くチェックしていなかったので、病気療養中だってことすら知らなかった。普通で言ったら亡くなるはずのない若さなのだから。
 私が最もよく相撲を見ていた時期、大関北天佑は憧れの人だった。力強さと美しさを兼ね備えていて、そしてどこか影があってクールな感じ、と勝手に思っていた。好きになった頃は全盛期も過ぎていて、既に、「大関互助会」と陰口をたたかれていた。場所中は学校から帰るとテレビに釘付けで、北天佑が勝つことを毎日祈りながら見ていた。北天佑がいい勝ち方をした日など、その日の大相撲ニュースはすべて見た。でも、例えば朝潮の勝ち越しがかかっていて北天佑が既に勝ち越していたりすると、「ああ、北天佑負けるんだろうな」という予想がたいてい当たってしまうのだ。
 両国国技館にも早朝から並んでチケットを買った。その頃は窓口で希望日を言うと、窓口の人が後ろの棚へチケットを取りに行って「売り切れです」と言ったりする、恐ろしく原始的な売り方をしていた。そのため、チケット販売開始からがやたら長くて、一苦労だった。国技館では北天佑には女性たちの強力なファンがいて、取り組み時に「ほくてん、ゆーーーーうっ!」という独特のコールがかかっていたな。私はとてもあれには参加できなかったけど。
 引退後はTVで見かけると、ちょっとはらはらしつつも嬉しかった。去年大阪場所へ行ったときも姿を探した。もう、そういう楽しみはなくなっちゃったわけだ。きっとこれからも、うっかりころっと忘れて、「二十山親方どうしてんだろ」とか思ってしまいそうだ。心から、ご冥福をお祈りしつつ、最後に、「ほくてん、ゆーーーーうっ!」