花王石鹸ホワイト

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 美容、それは永遠の苦手意識。
 元はといえば、高校卒業大学入学いざ化粧ってときに、エコロジーの講義で「あぶない化粧品」を読んでしまった事が発端だと思う。それ以来、どんな化粧品広告を見ても「嘘だ」と思い、美容部員を見ると「詐欺師」と思い、コスメフリークを自称する人を「気の毒に」と思うようになった。しかし、別にもともと何事も徹底しないので、エコを唱えて自然派で行くわけでもなく、かといって、化粧品にお金を使う=だまされる、という認識が消え去るわけでもなかった。時々空気を読んで化粧品を買ってみる時期、それをすっかり忘れてしまう時期、はたと気がついて古い化粧品を捨てる時期、それの繰り返し。
 そしてそんなこんなで相当の年月が過ぎている。ちゃんとやってこなかったことが今の容姿に現れている。しみやら、しわやら、たるみやら、いろんな難がそれなりにある。でも、「ああ、もっとケアをしていれば今頃は」なのか、「いや、化粧品にだまされなかったからこそこの程度で済んだ」なのかがわからない。実験のために顔半分だけでもケアしてみればよかったんだろうけど、そんなことができるようならもっときちんと生きている。
 ところで「佐伯チズ」という人の文庫本を書店で手にした。著書から見ると、美肌のスペシャリストのようだ。平積みになっているこの人を見るたび、「東海林のり子・ホワイト」って思ってた。どうやら、顔を石鹸で洗うなといっている。美容ってほんと難しい。