町田貞子の「暮し上手の家事ノート」を読み返す。前から気になっていたが、この手の家事本を読んでいると、「御婦人の言語感覚」というものに出くわす。この本でいうところの、「主婦コーナー」「家事ノート」といった名づけ方に象徴される。この方は、予備の戸棚を「未来のコーナー」と呼んでいる。御婦人のユーモア、とでもいうのだろうか。
同じ感覚を、うっかり読んでしまった山崎えり子の「マイナスクッキング」にも感じた。一緒に料理をしているおじさんに著者がこっそりあだ名をつけていて、そのネーミングが同系統だった。この人まだ若いのに。御婦人の文体には年齢関係ないのだろうか。「わが家では」という言葉で始まる基本のですます体に、「わが家の大黒柱」「わが家の大蔵省」といった質の言葉が散りばめられる、といった、本人と家族は「くすっ」と笑っていそうな。
ふと「我が家の大蔵省」と「我が家の財務省」を検索。「大蔵省」の方が「蔵」でイメージいいのか単に更新されないのか圧勝だった。
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